てんてんぽこん

「お産カフェ」オーナー・のりみです。47歳初産・安産ぽこん。お産のおはなし・日々のちょっとした「ほっこり」「ワクワク」することを発信中。ご連絡は、0364norimiy@gmail.com

父の一言にやるせなさ。でも、今ここには[4week-3]

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「孫を抱かせてほしい。孫の顔がみたい。願いを叶えてくれ。」

そんな、こと言われたって、、。

目にも鮮やかな刺身をつまむ手が、とたんに鈍くなった。

父と夫と三人でこじゃれた居酒屋にいったときのことだ。

そこは、小田原の新鮮な魚介を出す店。

陶器のすてきな器に、宝石のように輝く氷が敷き詰められている。

その上には、イサキ、アジ、ホタテなど色とりどりの刺身が見事なまでに盛り付けられている。

 年老いた父の唯一の願いも叶えてあげることのできない親不孝な娘

ーでもさあ。それって、父さんのせいでもあるんだよ。

やるせなさとともに、怒りも込み上げてきた。

好きな人、気に入った人の話をするといつも

「ダメ!」の一点張り。

口では、「どんな人でもいい」と言いながら、、。

いざ、相手の話をしようものなら「こんな覇気のない男でいいのか」と否定される。

たしかに、父は堂々としていた。好奇心いっぱいでどんなことも楽しんでやる。

同窓会の幹事となり、1000人近い集まりの中であいさつをやってのける。

わたし自身の男性を見る目も「お父さんよりカッコいい人でないと、、。」と

いつしか、父目線になっていた。ファザコンか?これっておかしい。

 しだいに、こそこそつき合うようになり

はたまた、結婚しなくても楽しめる方へと考えがシフトしっていった。

ーこれだから、結婚が遅くなったんだよね。

ー今からがんばったって無理だよー。

ー結婚が遅くなったのもお父さんの”見えない糸のような縛り”があったから。

言いたいことは、山ほどある。

ここでスイッチが入り、またしても机バンバンになってしまったら、、。

夫も父もバツが悪くなってしまう。

そう思い、なんとか踏みとどまった。

 

家路に着き、父の言葉を反芻する

「孫の顔、、。」

ーそんなこと言ったって。そんなこと言ったって無理に決まってるじゃん。

ーやっと好きな人と結婚できて、毎日にこにこ暮らしてるだけで十分幸せだってば。

酒の酔いと感情もピークに達し、夫にありったけの感情をぶつける。

「まあ、いいさ。仲良く暮らしてんだから。」

あっさりしてる。でも、聞いてもらえると感情も穏やかに。

ぐだぐたしながら、眠りについた。

ー「いまのわたし」から「あのときのわたし」へー

父さんに言われていたあのときは、もうおなかの中に赤ちゃんがいたんだね。

気がつかなくてごめんね。

妊娠初期って自分が妊娠していることにすら気がつかないものなんですね。

お酒を浴びるほど飲んでしまった。今考えると、コワい。

それでも、ちゃんとおなかの中で育ってくれていたんだね。ありがとう。